1 はじめに | 7 治療法選択の考え方 |
2 前立腺とは | 8 日常生活での心がまえ |
3 どんな症状になるの? | 9 排尿に関する自己診断をしましょう |
4 どのように診断するの? | 10 急増する前立腺がん |
5 薬物療法は進歩しています | |
6 手術による治療法 |
トイレに立ってもすぐにおしっこが出ない、 あるいは時間がかかってなかなか終わらない、 尿の勢いが弱い、 夜間にトイレに起きるようになった。 などの症状を経験したことはありませんか?実はこれらの症状の原因が前立腺肥大症である場合が非常に多いのです。 この病気は50歳以上の男性の5人に1人が患っており、めずらしい病気ではありません。早期であれば、内服薬による治療も可能ですので、このページをご覧になって「もしかしたら」と思ったら早めに医師に相談してください。 |
(画:はらたいら) |
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男性だけにある前立腺は膀胱(ぼうこう)のすぐ下にあり、尿道を取り囲んでいる臓器です。また、精液の一部を作る役割があります。 |
高齢化社会に突入した今、大きな問題となっているのは、男性の前立腺の病気が非常に早い勢いで増加していることです。50歳以上の男性を調べた集団検診の報告では、なんと5人に1人が前立腺肥大症であり、かなり大勢の人が排尿の異常に悩まさせている事がわかります。 | (画:はらたいら) |
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(画:はらたいら) |
最初は・・・ トイレに行く回数が増え、とくに夜寝てから2〜3回も起きるようになります。 |
つづいて・・・ トイレに行ってもすぐ出ず、終わるまでに時間がかかります。若いころと比べ尿の勢いはよく飛ばなくなります。 |
(画:はらたいら) |
(画:はらたいら) |
さらに・・・ 尿のキレが悪くなり、排尿した後も不快な感じ(残尿感)があるなど、排尿の異常をはっきりと自覚するようになります。 |
ついには・・・ 長時間の乗り物や飲酒の後などで尿が一滴も出ず(閉尿)苦しむこともあります。 このような時期になると膀胱や腎臓の働きが低下してきます。 |
(画:はらたいら) |
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問診 前立腺肥大症の有無や重症度を自己採点で判定します。 |
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尿流測定検査 おしっこの勢いは大丈夫だと思っていても、知らず知らずに衰えていることが多いものです。 この検査方法は、専用のトイレに向かって普段と同じように排尿するだけで、コンピュータが尿の勢いを自動的に点数化し、グラフで示します。 |
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超音波断層検査 下腹部に超音波探子を軽く当てるだけで、前立腺や膀胱の画像診断ができます。前立腺の肥大の程度を診断したり、膀胱がんや前立腺がんの発見にも大きな効果を発揮します。 |
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直腸診検査 肛門から指を入れて前立腺の肥大の程度を判定する簡単な検査です。前立腺がんを発見することもできる重要な検査です。 |
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血液(PSA)検査 前立腺に異常があると血液中にPSAという物質が増加します。 採血によって血液中のPSAを調べることで前立腺がんを早期に発見することができます。 最近はこの検査だけでも早期がんの発見に極めて有効であるとされています。 PSA:前立腺特異抗原 |
(画:はらたいら) |
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さらにこれら(@〜D)薬剤をうまく組み合わせて併用すると、絶大な効果が得られる場合があります。 それは泌尿器科専門医の腕の見せ所でもあります。 |
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(画:はらたいら) |
便秘に注意 便秘をすると膀胱が圧迫され尿が出づらくなることがあります。 |
(画:はらたいら) |
アルコールはほどほどに アルコールの飲み過ぎは前立腺をうっ血させるため、尿が急に出なくなることがあります。 |
(画:はらたいら) |
下半身を冷やさないように 冷えると前立腺の収縮が増強されます。 |
(画:はらたいら) |
長時間の座位は避けましょう 長時間座り続けると下半身や前立腺がうっ血します。適度な運動をしましょう。 |
(画:はらたいら) |
風邪薬や不整脈の薬、精神安定剤などの服用 これらの薬剤には、排尿状態を悪化させるものがあります。 |
(画:はらたいら) |
おしっこを 我慢しないように 腎臓や膀胱に無理がかかり、 悪影響を与えます。 |
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