性的な興奮は神経を介してペニスに伝わります。すると、ペニスにある陰茎海綿体の動脈は大きく拡がり、陰茎海綿体に十分に血液を送ることができます。これがいわゆる「勃起」といわれる状態です。もし、神経と血管のどちらかが、または両方が正常に働かなくなると、結果として陰茎海綿体に十分な血液が流れ込まず、「十分な勃起が得られない=ED」が起こりやすくなります。
EDになる原因はさまざまです。仕事や生活上のストレスで起こる心因性のものもあれば、ペニスの血管や神経が障害されるタイプのものもあります。一般にはこの二つの原因が複雑にからみあっている場合が多いといえます。 陰茎の血管や神経が障害される場合のリスクについて、さまざまな調査がされていますが、主だったものは以下のとおりです。まず喫煙は2倍EDのリスクを増加させます。近年、非常に増えている糖尿病は3倍EDのリスクを増加させます。いわゆるメタボリックシンドロームといわれる状態、つまり肥満に加え多少の高血圧、高脂血症、高血糖などが加わった状態も確実にEDのリスクを増加させます。その他、前立腺肥大症などの排尿障害を有していると何と5倍EDのリスクを増加させるといわれています。降圧剤や抗うつ剤など薬剤もEDのリスクを増加させるものがあるので要注意です。 加齢(年をとること)は当然それ自体がEDのリスクです。生理的な衰えもありますが、加齢によりペニスの細い血管の動脈硬化が進み、陰茎海綿体に十分な血流が流れ込まずEDのリスクが増加するとも言われています。さらに加齢は上記のリスクを加速させることもわかっています。 |
治療薬の使用後は自信もつくので、心因性のEDにもお勧めです。また加齢などでペニスの細い血管の動脈硬化が進み、陰茎海綿体に十分な血流が流れ込まずEDになっている人も、ED治療薬を継続して使用することで海綿体への血流が改善し(トレーニング効果)、その結果ED自体も改善することが期待されるのです。 |