前立腺がんは先進諸国に多いがんで、特にアメリカでは男性がんの中で第1位の発症率になっています。わが国でも急増しており50歳以上の男性100人に1人という高頻度で前立腺がん患者さんがいるということがわかっております。
前立腺がん検診を受けましょう
症状は前立腺肥大症と同様の症状も出現しますが、初期がんのうちはほとんど無症状なこともあります。50歳を過ぎたら何の症状がなくとも、年に1回は前立腺の健診を受けることが大切です。採血によって血液中のPSA(前立腺特異抗原)という物質を調べるだけで早期がんの発見に極めて有効です。
(画:はらたいら)
前立腺がんは治せる病気です
前立腺がんは早期のうちであれば手術、または放射線治療によって根治することが可能です。その治療法も進歩しています。
手術の進歩では、ロボット技術を使った、内視鏡による後遺症の少ない神経温存摘出術が、日本国内でも普及しつつあります。
放射線治療の進歩ではコンピューターテクノロジーを駆使して多方向から放射線を当てることで、より適切に前立腺部を照射可能となり放射線の後遺症も少なくできます。体のわずかなズレにも同期させて照射する方法があります。
一方、薬物治療も進歩しており、次々と前立腺がんに有効な新薬が開発されています。