レーザーの種類と特徴



1.いろいろなタイプのレーザーの歴史と歯科の用途
レーザーの種類と歴史

1960年 ルビーレーザー
1961年 Nd:ガラスレーザー
1962年 半導体レーザー
1964年 炭酸ガスレーザー
1966年 窒素レーザー
1975年 エキシマレーザー
1972年 X線レーザー
1977年 自由電子レーザー
歯科レーザーの用途

歯周病(歯槽膿漏)
ごく初期の虫歯の処置
知覚過敏
口内炎
歯茎などのできもの
小帯異常
歯の根の病気の治療
メラニン色素の除去
 
 
2.医療分野で使用されているレーザーの種類と特徴
これらのレーザー装置は主に生体組織の蒸散、切除、切開,止血などに使用されています。
レーザー治療のメリットは、麻酔を使わずに無痛治療が可能もしくは少量の麻酔での処置ができ、出血が無く縫合も必要ないことなどです。
さらに化膿止めなどの術後の投薬が不要であったりするため今まで心疾患やアレルギー、血液疾患などの方も安心して治療を受けられます。

Nd:YAGレーザー(固体レーザー)
波長1064nm(近赤外線領域)
黒色色素・タンパク質・金属などに吸収されやすい
広く医療全般に使用されている
歯科では、歯周病の治療・頭痛緩和・むし歯予防などに応用。
  • 止血効果が高く口腔外科手術などに有用
組織浸透性が高く、治療効果として、腫瘍の切除、軟組織への
蒸散・止血・切開、知覚過敏症への鎮痛・消炎作用、メラニンの
除去などが行えます。

COレーザー(炭酸ガス)(気体レーザー)
波長10600nm(中赤外線領域)
水に吸収されやすい特性を持つ
歯科でもっとも多く使用されている。
ホクロ・オボ・アザ・シミなどの治療に使用されている。
  • 歯ぐきなどの切除の能力に優れ傷の治癒が早い
  • 歯を削ることは出来ない
1.腫瘍の切除
2.軟組織の蒸散、止血、切開
3.メラニン色素の除去
4.軟組織疾患の鎮痛、消炎
5.う蝕部の蒸散、殺菌、消毒
6.象牙質知覚過敏症の誘発痛の緩和

Er:YAGレーザー(固体レーザー)
波長2940nm(近赤外線領域)
水に吸収されやすい特性を持つ
扁平母斑・浅いアザなどの治療。
歯科の分野にも使用されている。

一部のYAGレーザーでは歯を削ることが出来る
治療効果としては、歯の蒸散による
切削や歯石除去などが行えます。

半導体レーザー
波長655〜980nm(近赤外線領域)
色素に吸収されやすい特性を持つ
除痛治療や創傷治癒促進などにも応用。
軟組織処置。
生体組織への浸透生が高い。
  • インプラントに使用できる
  • 歯を削ることは出来ない

HeーNeレーザー(ヘルウムネオン)
出力の小さい赤色のレーザー
歯アレルギー治療や除痛などに使われている。
1.象牙質知覚過敏症の誘発痛の緩和
2.口内炎の鎮痛、消炎
3.開口障害の改善
4.顎関節痛の緩和
5.抜歯窩の鎮痛、消炎
に、穏やかに効いてきます。
色素レーザー(ダイ)
色素に吸収されやすい特性を持つ
歯赤アザや欠陥系異常の治療。
エキシマレーザー
歯眼科の近視矯正治療手術の使用。

     当医院の応用例