〔なぜ歯を抜くの?〕
悪い歯をそのままにしておくと、感染症の原因となったり、ほかの歯に影響を及ぼします。
〔どんな歯が抜かれるの?〕
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重症なむし歯で治療が不可能な歯
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歯の根に治療不可能な病変がある歯
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歯の根が折れている歯
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重篤な歯周病( 歯槽膿漏など) によって動揺の激しい歯
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乳歯が残っていて、永久歯の正常な萌出を妨げている歯
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本来あるべき数より余分に生えている歯
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正しくない位置に生えている歯
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親しらずがほかの歯に悪影響を与えていたり、腫れや痛みの原因となっている場合
〔歯を抜く前の注意事項〕
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なぜ歯を抜くのか、その利点は、など歯科医から納得いくまで十分な説明を受る。
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前日は睡眠を十分とり、体調を整えておく。
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前日は飲酒は避ける。
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抜歯当日、体調が思わしくないときは申し出る。
〔歯を抜いた後の注意事項〕
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抜歯後は歯科医師の指示を守る。
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入浴、激しい運動は避ける。
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食事は普段どおり。柔らかく栄養価の高い食事がよい。飲酒は避ける。
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歯みがきは傷口に触れないように普段どおりに。
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麻酔が効いている間はほほ、舌、口唇がしびれているので口唇を噛まないように注意する。
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翌日まで唾液に血が混ざっていることがありますが、心配いりません。どうしても出血が止まらない場合は歯科医に連絡を。
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うがいは止血を妨げます。抜歯当日はしないように。出血が止まった翌日くらいから食塩水で(ぬるま湯:塩=コップ1杯:スプーン1杯)
軽く濯ぐ。
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ほほが腫れ、長引くときは歯科医に連絡を。
〔薬を飲むときの注意〕
痛み止めとして鎮痛剤や術後の感染や腫れを最小限にするための抗生剤や抗炎症剤などが渡されますが、指示された飲み方を守って服用し、副作用(発疹、下痢等)がみられたら、直ちに服用を中止する。
〔麻酔について〕
麻酔は疼痛の緩和のほかに、術中の不快感、不安感、恐怖感を緩和する鎮静作用があります。歯科医院ではほとんど局所麻酔を使用します。まず、注射のいたみを緩和するために表面麻酔をし、そのあとに浸潤麻酔か伝達麻酔を使います。抜歯には浸潤麻酔がよく使われますが、浸潤麻酔で奏功しにくいときは伝達麻酔を併用します。