スライド・ポラロイド・スチルビデオの比較
臨床写真の応用について
スライド・ポラロイド・スチルビデオの比較 平成3年度旭川歯科医師会学術大会抄録より
旭川歯科医師会会員 山 田 雅 昭
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日常の歯科診療において、患者の口腟内の診査検査及ぴ記録は、治療計画、診断において大切なことは言うまでもありません。
歯科臨床写真は情報量においては大変すぐれた記録方法です。特にスライド撮影による記録はその情報量、保存性、再現性など大変すぐれています。一説によれば、一画面に1000万画像の情報が入っていると言われています。 しかし、毎日の歯科臨床においてはスライド撮影は操作性、現像時間、保管において大変手間のかかることです。そのため、特別な場合以上では日常臨床では毎日の利用はむずかしいことと思います。 今回、患者の口腔内写真記録法として、スライド、ポラロイド、スチルビデオの3つを比較することになりました。 その特徴を検討したいと思います。 @スライド
Aポラロイド
Bスチルビデオ
以上の3つの方法について簡単に述べましたが、再現性についてそれぞれ比較してみます。スライドは1000万画素の情報量をもっています。これに比較するものはありません。ポラロイドは画素数が不明ですが、スチルビデオカメラは40万画素の情報量をもっています。テレピ画面をみるかぎりは本体に8万〜16万画素になります。家庭用ビデオプリンターに現像すると、だいたいこのぐらいの再現力となります。ステルビデオカメラからフロッピーに記録された情報量を十分に発揮するためには、フジカメラのメーカーに外注すれば、コンピューターを利用して現象するためスチルカメラのプリントぐらいに画質は向上します。
今回3者を比較した所、ポラロイドとはステルビデオよりはやや画質は良いところがわかりました。日常の臨床にはポラロイドとステルビデオを活用すれば簡単に、記録できると言う点ではすぐれたものと、理解しています。
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*注:現在ではスチルビデオカメラは歴史的使命を終えて、デジタルカメラが大変普及しています。
当医院の臨床でもスライド(おもに矯正)とデジタルカメラ(通常の口腔内撮影)を使用しています。 そして、デジタルカメラを駆使してコンピューターグラフィックソフトで歯冠色・歯肉色を再現しています。 また、改善・術後などの状態をシュミレーションして患者教育に利用しています。 詳しくは、デジカメの抄録へ。 |